小足蟷螂斬赤BL

 小足蟷螂斬にBLを狙うと赤BLになるらしい。しかも昇龍で割り込めないのだとか。試してみたところ我が家のドリキャスでも見事に再現。単にBLの色が赤いだけでなく、受付時間そのものも赤BLのそれになっているようだ。
 何のバグかと疑いたくなる光景だが、実はバグではない。順を追って説明するが、まずはリンク先の仮説について。

仮説其の一 「ガード硬直中はBL先行入力ができない?」

 結論から言うと、否。
 DC版、BLトレーニングモード、対Qで近中Kガード→キャンセル中突進頭部打撃を何度か青BLしてみたが、明らかに先行入力が利いている……気がする。あくまで体感なので「自分はそう感じない」という方に論理的に説明することはできないが、ともかく管理人自身は確信を得たので、これ以外の理屈でどうにか怪現象を矛盾無く説明できないものかと頭を捻った。その成果が以下。

仮説其のニ 「ヒット・ガード硬直の最後の1Fは"BL・ガードのみ可能な硬直"になっている」

 ムックで公表されているヒット・ガード硬直は小攻撃で8Fとのことだが、この8Fのうち、最後の1Fは「BL・ガードのみ可能な硬直」になっているのではないだろうか。 発生8Fの蟷螂斬は「完全に無防備な7F」に間に合わないためガードが間に合うが、最後の「BL・ガードのみ可能な1F」には間に合っているためリバーサル昇龍拳等で割り込めない。また、小足をガードした際に生じる硬直は全て、最終1Fまで含めて「ガード硬直」であるため小足蟷螂斬も「連続ガード」と見做されるのではないか。そのため、連続ガードになる蟷螂斬に対してBLを入力すると赤BLになり、逆に小足がヒットしていた場合の硬直は「ヒット硬直」なので「連続ガード」にはなり得ず、青BLで割り込めるのではないだろうか。

 あくまで仮説の域を出ないが、とりあえず辻褄は合ったので管理人は納得することにする。第一、大半の人にとってはどうでもいい話に違いない。

 よくよく考えてみれば、もしも小足蟷螂斬が昇龍で割り込み可能なら、近中K→小フラッシュチョップも小PTC→小鉄山靠も割り込み可能ということになってしまう(小足のガード硬直-蟷螂斬の発生=0 同様に近中Kガード硬直-小Fチョップ発生=0 小PTCガード硬直-小鉄山靠発生=0)。周知の通り、膝フラッシュチョップにもTC鉄山にも割り込みをかけることはできない。連続技なのだから当たり前と言えば当たり前だが、小足蟷螂斬もフレーム的にはこれらと全く同じなのだ(違いはヒット時の硬直時間延長の有無)。だから小足蟷螂斬も当たり前に割り込み不可、と考えることができる。
 ちなみに、ヤンに限らず小攻撃+発生8Fのキャンセル技で小足蟷螂斬と同じように、割り込み不可の連係を組むことができる。が、実用に耐えそうなものはそう多くない。辛うじて使えそうなのはダッドリーの小足小マシンガンだろうか。これも要らないと言えば要らないが……。残念ながら、灼熱やEXオット・バスのような飛び道具はなぜか発生8Fでも青BL可能になっている。原因は不明。
 更に(いよいよ実戦とは無縁の細事であるが)青BL可能なら当然、昇龍や無敵SAで割り込めそうな気がするのだが、いや、灼熱や小オットに対しては実際に割り込めるのだが、EXオット・バスに対してはなぜか何度試してもリバーサル技が出せない(EXオットに対してはキャンセルをかける小攻撃をしゃがみガードすれば、割り込める)。もしも管理人の入力ミスではなく実際に割り込み不可だとしたら、いったいどんな仕組みでそうなるのか。謎が残るということは上記の仮説に何か抜かりがあるのかもしれないが、いい加減どうでもいいし、疲れたのでタイピングを止める。

2004-04-12追記
 3chのログを漁っていたら面白いレスを発見。
ヒット・ガードの判定は攻撃判定が重なった次のフレームで行われる(?)
 この考えは小足蟷螂斬を説明する仮説其の三にもなりそうだ。仮説其のニよりもすっきりするし、「しゃがんだ瞬間に上段技を食らうと空振りしないでしゃがみ食らい」等の説明もつく。バンザイ、管理人は其の三を支持します。

2004-05-16追記
 応用して、ガード時8F有利になる技に対してリバーサル蟷螂斬を出せば、これもまた昇龍などで割り込めない連係になる……と当然のように考えていたのだが、念のため確認してみたところどうもこのケース、普通に昇龍で割り込めてしまうようだ(エレナの大スピンサイズで確認)。腑に落ちない結果であるが、どのみちBLの的なので昇龍云々は些細な問題かもしれない。


This is Gastar 10.
2004-04-10作成; 2004-05-28誤字の訂正など

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